手軽に美味しいコーヒーを楽しめるのが魅力の「インスタントコーヒー」。「こだわりのドリップ式はかっこいいけれど、やっぱり手間…」と感じる方は意外に多いのではないのではないでしょうか。
そこで今回は、こだわり感のあるインスタントコーヒーをご紹介します。コスパよく飲めるモノから、オフィスや自宅でおしゃれに楽しめるモノまでピックアップ。選び方のポイントも併せて解説するので、お気に入りを見つけてみてください。
インスタントコーヒーの魅力
お湯を注ぐだけで美味しいコーヒーを楽しめるのがインスタントコーヒーの最大の魅力。忙しいときでも手軽にコーヒーを淹れられ、最近ではアイスコーヒーに使えるモノも販売されています。
インスタントコーヒーとは、1度焙煎したコーヒーを乾燥させて、粉末や顆粒状にしたもの。ドリップ・サイフォン・エスプレッソマシンといった抽出器具を使わず、簡単にコーヒーを淹れられます。
そのぶん、こだわり感が薄まると感じる方もいるかもしれませんが、近年ではレギュラーコーヒーに匹敵するような製品が多数登場。バリエーションが豊富でパッケージがおしゃれなモノも多いため、手軽さに加えてこだわり感もアピールできるのがポイントです。
こだわりのインスタントコーヒーを選ぶために知っておきたいポイント
ここからは、インスタントコーヒーでもこだわり感を持たせるため、知っておきたいポイントを解説していきます。さらりとでもいいので確認しておいて、好みに合ったモノを選ぶ参考にしてみてください。
Point①飲む頻度に合ったタイプを選ぼう
飲む量や濃さを調節しやすい「瓶・パウチタイプ」
瓶・パウチタイプのインスタントコーヒーは自分で計量できるため、飲みたい量や好みの濃さに調節しやすいのがメリット。そのときの気分や飲み方に合わせて、こだわりのコーヒーを楽しめます。
また、内容量が多く、詰め替えできる製品もあるのでコスパよく飲めます。飲む頻度が高い方や、味にこだわりたい方におすすめのタイプです。
一方、封を開けた瞬間から風味が飛んでしまうのがデメリット。フチの紙を残すと、すき間が少なく保存性が高まります。高温多湿の保管場所は避け、開封後は1ヶ月以内に使いきりましょう。
個包装なので酸化を抑えられて、持ち運びにも便利な「スティックタイプ」
スティックタイプはコーヒー1杯分の粉末が個包装されているため、計量なしで飲めるのが魅力。自宅ではもちろん、オフィスやキャンプといった出先でも手軽にコーヒーを楽しめます。
飲み切りタイプなので、酸化による風味の劣化を抑えられるのがポイント。鮮度の高い、コーヒー本来の香りを堪能できます。1箱に数種類入ったアソートタイプなら、気分に合わせて選んだり飲み比べできたりするのがメリットです。
おしゃれなパッケージのモノも多く、風味や味だけでなく見た目にもこだわりやすいのが特徴。ただし、瓶・パウチタイプより1杯あたりのコストが上がり、好きな濃さに調節しにくいのが難点です。
Point②風味や溶け方が異なる「製法の違い」を知っておこう
コーヒー本来の風味や香りを楽しめる「フリーズドライ製法」
フリーズドライ製法とは、濃縮したコーヒー液を-40℃以下という低温で凍結したあと、真空状態で乾燥させる製造方法です。低熱処理を施すため、コーヒー本来の風味や香りを閉じ込めるのが特徴。また、お湯に溶けやすいので、ホットが好きな方におすすめです。
ただし、製造工程に手間がかかるため大量生産が難しく、価格が上がる傾向にあります。香りや味の再現性が高いため、より香り豊かなコーヒーを飲みたい方はチェックしてみてください。
細かい粉末状に仕上がるため水やミルクに溶けやすい「スプレードライ製法」
コーヒーの濃縮液を噴霧して、瞬間的に水分を蒸発させて乾燥するのがスプレードライ製法です。細かい粉末状のコーヒーができあがるのが特徴。お湯だけでなく水やミルクに溶けやすいので、アイスコーヒーやカフェオレなどさまざまな飲み方を楽しめます。
大量生産しやすいため、コスパよく飲めるのがメリット。一方、熱によってコーヒーの風味や香りが失われるのがネックです。
Point③コク・苦味・酸味・香りの仕上がりが変わる「焙煎度」を知っておこう
酸味があってフルーティ!苦味が苦手な方におすすめの「浅煎り」
焙煎時間が短い浅煎りは、コーヒー豆の特徴がもっとも出やすいのが特徴です。酸味が主体で、苦味が控えめ。苦味が苦手な方や、フレッシュな風味やフルーティな香りが好きな方におすすめです。
コーヒー豆の特徴が出やすい反面、品質が低いコーヒー豆だと雑味が生じてしまいます。北欧では主流といえる焙煎度です。
苦味と酸味のバランスがGOOD!困ったときの「中煎り」
インスタントコーヒーで多いのが、程よい焙煎時間の中煎りです。苦味と酸味のバランスがよく、コーヒー豆の特徴が出やすいのもポイント。使用しているコーヒー豆によって香り・苦味・酸味に違いがあるため、お気に入りを見つけやすいのが魅力です。
日本で広く親しまれているため、迷ったときは中煎りを選ぶのもひとつの手。苦味が強いモノには砂糖、酸味が強ければクリームを足すなど、好みや気分に合わせてさまざまな楽しみ方ができます。
重厚感のある苦味が魅力!カフェオレにもぴったりな「深煎り」
深煎りの最大の特徴は苦味です。あまり苦味のないコーヒー豆でも、深煎りすればビターな味を楽しめます。苦味が強いコーヒー豆であればより一層苦味が増して、しっかりとした味わいになるのがポイントです。
重厚感があるので、ミルクと合わせても負けない力強さを発揮します。わざと濃いめに作ってカフェオレにしたり、ミルクや砂糖をたっぷり入れたり、アレンジしやすいのが魅力。また、起床後や食事後など、シャキッとしたいときにもぴったりです。
酸味はほとんどありませんが、酸味のあるコーヒー豆を深煎りすれば、すっきりした味わいに変化。苦味が好きな方や酸味が苦手な方は、深煎りを選ぶのがおすすめです。
Point④低コストの「ロブスタ種」と香りのよい「アラビカ種」!豆の種類を知っておこう
インスタントコーヒーに使われている豆は大きく、「ロブスタ種」と「アラビカ種」の2種類に分けられます。
ロブスタ種は、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料としてよく使われており、苦味が強いのが特徴。風味にアクセントをつけたいときやアイスコーヒーを作るときなど、ブレンド向きの豆です。
病害虫に強いうえ、1本の木からとれる量が多いのがポイント。風味ではアラビカ種に劣りますが、低コストで購入できます。
アラビカ種は、フローラルな香りと酸味が魅力。栽培条件が厳しく育てにくい品種でありながら、世界のコーヒー豆生産量のうち約6~7割を占めています。香りや味わいを重視する方におすすめの豆です。
Point⑤カフェインが気になるなら「カフェインレスタイプ」を選ぼう
インスタントコーヒー1杯分のカフェイン量は、レギュラーコーヒーよりやや少ない程度。カフェインの摂取量が気になる方は、カフェインレスタイプを選ぶのがおすすめです。
カフェインレスタイプとは、カフェイン残留率が10%以下に抑えられたモノ。妊娠中・授乳中でカフェインの摂取を控えたい方や、寝る前にリラックスするためコーヒーを飲みたい方にぴったりです。
こだわり感満載!インスタントコーヒーのおすすめ7選
インスタントコーヒーを選ぶ際に知っておきたいこだわりポイントを解説してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と悩む方もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、見た目もコスパもGOODなこだわり感たっぷりのおすすめのインスタントコーヒーをご紹介します。おしゃれなコーヒーブレイクを実現するため、自分好みのインスタントコーヒーを見つけてみてください。
INIC coffee スムース アロマ スティック
「たった5秒で本格コーヒーが味わえる」と謳うインスタントコーヒー。おしゃれなパッケージに入っており、自分用としてはもちろんプレゼントとしてもおすすめです。
厳選されたアラビカ種の豆を100%使用。酸味とコクのバランスが絶妙で、ホットでもアイスでも楽しめます。重さの残らない爽快な飲み心地は、朝・昼・夜と何度飲んでも飽きないのが魅力です。
ドトールコーヒー DT インスタントSブラックAG
「ドトールコーヒー」のインスタントコーヒーです。スティックが100本入っており、コスパよく飲めるのがポイント。ドトールコーヒーの自社工場で焙煎師が丁寧に焼き上げており、すっきりとした後味で飲みやすいのが特徴です。
ホットはもちろん、冷たい水にも溶けやすいのでアイスやカフェオレも手軽に楽しめるのが魅力。忙しい朝やオフィスでのコーヒーブレイクなど、さまざまなシーンで活躍します。
AGF ちょっと贅沢な珈琲店 ブラックインボックス インスタントコーヒー
人気メーカー「AGF」のスティックタイプのインスタントコーヒーです。産地別のアソートタイプなので、好みや気分に合わせながら楽しめるのが魅力。コーヒー本来の味や香りを堪能できる、ブラックコーヒーです。
香り・酸味・コクなどの違いが分かりやすいため、こだわり感たっぷり。備蓄や携帯もしやすいので、いつでもどこでも贅沢感のあるコーヒーを味わえます。
illy クラシコ
メタリックなパッケージがおしゃれな瓶タイプのインスタントコーヒーです。世界中から厳選したアラビカ種を100%使用。滑らかでバランスのとれた味わいが特徴で、コーヒーのアロマを高めるために微粉砕のレギュラーコーヒーをプラスしています。
フリーズドライ製法をはじめとした、高度な技術を用いて製造。コーヒーと水だけを使用したグルテンフリーなので、コーヒー本来の香りや味を楽しみたい方におすすめです。
グロワーズカップ コーヒーブリュワー
「コーヒー愛好家が、好きな時に好きな場所でグルメコーヒーを自由に楽しめる」ように作られたインスタントコーヒーです。直接お湯を注ぐ、抽出用バックを採用。お湯をゆっくり回し注げばコーヒーの粉が膨らみ、2~6分でコーヒーが完成します。
ドリップとフレンチプレスを組み合わせた、上質でリッチなテイストが魅力。1バックで、2杯分のコーヒーを楽しめます。外側の紙パックが濡れない限り、何度でも再使用が可能。アウトドアなど、出先でこだわりコーヒーを堪能したい方におすすめです。
ネスレ/スターバックス プレミアムソリュブルコーヒーギフト SV-20S
「スターバックス」と「ネスレ」がコラボしたインスタントコーヒーです。スターバックとお店と同じ高品質のアラビカ豆100%を使い、丁寧にロースト。ネスレ独自の製法を導入して、いつでもどこでも淹れたての香りや味わいを楽しめます。
スタバのロゴが入った、スタイリッシュなパッケージはこだわり感満載。味にも見た目にもこだわりたい方は、ぜひチェックしてみてください。
emmy organics オーガニックインスタントコーヒー カフェインレス
カフェイン残留率0.3%以下のカフェインレスタイプのインスタントコーヒーです。カフェインレスとは思えない、まろやかでフルーティな味わいが魅力。フリーズドライ製法により、コーヒー本来の香りやコクを閉じ込めています。
有機栽培されたアラビカ種を使用しており、オーガニック認証を取得。体を気遣いたい方におすすめです。ユニークでおしゃれなパッケージも魅力。パウチタイプでコスパよく飲めるため、自宅でも出先でも活躍します。
こだわりの美味しいインスタントコーヒーの作り方
ホットコーヒーの美味しい作り方
- コーヒーカップに、インスタントコーヒー小さじ1杯(約2g)を入れる
- 沸騰したてではなく、少し冷ました90℃程度のお湯を約140ml注ぐ
- コーヒーが溶けるまで、よくかき混ぜる
ポイントは、お湯の温度。沸騰してから少し温度が下がった90℃程度で淹れると、よりコーヒーの味わいが増します。
アイスコーヒーの美味しい作り方
- 耐熱性のグラスに、インスタントコーヒー小さじ1杯(約2g)を入れる
- 90℃程度のお湯を約90ml注ぎ、溶けるまでかき混ぜる
- 氷を適量入れる
インスタントコーヒーでアイスコーヒーを作る際は、濃いめのコーヒーを作って氷で冷やすのがおすすめ。氷を入れるほど味が薄まるので、好みに合わせて調節しましょう。
カフェオレの美味しい作り方
- コーヒーカップに、インスタントコーヒー小さじ1杯(約2g)を入れる
- 90℃程度のお湯を約70ml注ぐ
- 約70℃にあたためた牛乳約70mlを注ぐ
カフェオレを作る際も、濃いめのコーヒーを作るのがポイント。ミルク感を強めたいときは、コーヒーの量を少なめ、ミルク多めで作ってみてください。また、甘さを求める際は、コーヒーと一緒に砂糖を溶かすのがおすすめです。
まとめ
手軽に美味しいコーヒーを楽しめる「インスタントコーヒー」。コスパよく飲めるのが魅力ですが、こだわり感やおしゃれさがプラスされると、さらに充実したコーヒーブレイクを堪能できます。自宅でもオフィスといった出先でもこだわりをアピールできる、お気に入りのインスタントコーヒーを見つけてみてください。
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