ストーリー ぼくの証が明るいものではないと知っても 笑いたくないのに笑ってしまう。どうしてここに来てしまったのだろうか。同窓会なんて、これまで一度も参加しなかったのに。自然と背中は丸まり、静かに呼吸を繰り返す。「変わってないね」なんて褒め言葉じゃない。あの頃と同じままだなんて、これまでの人生... 2022.02.12 ストーリー
ストーリー ロールケーキのエンド 風が強くて、向かい風。目を細めて歩いていたら「久しぶり」と声がした。声の先には、君がいた。逆風の中でも逆光の中でも、君だとすぐにわかった。「久しぶり」「どのくらいぶり?」「さあ?5、6年ぶりくらい?」本当は2年前だ。本当は心臓バクバクなのに... 2021.11.25 ストーリー
ストーリー これ以上は近寄らないでください 映画の1シーンのようにはいかないね。あの俳優のようにぼくがカッコ良くて、あの脚本家のように伏線を張れて、あの監督のように演出できたら。君が流した涙をきれいに拭ってあげられるのに。なにも言えないし、なにもできない。君の隣を歩くだけ。なにか話し... 2021.11.01 ストーリー
ストーリー おーい。 おーい。おーい。誰かが誰かを呼んでいる。私じゃないことはわかっている。おーい。おーい。いつまで経っても、声は止まない。おーい。おーい。もしかして。声のするほうを向いてみる。おーい。おーい。声は止まない。やっぱりね。ちょっとだけ。ほんのちょっ... 2021.09.15 ストーリー
ストーリー ニベアの匂いがする方に バイト先の休憩室。どこからか嗅ぎ覚えのある匂いが漂ってきた。視線を揺らすと、君が小さなバッグを膝の上に置いたまま手になにか持っていた。ごめん、匂った?君は手をこすり合わせながら言う。ううん。ぼくは慌てて首を振る。良かった。この匂い、苦手だっ... 2020.07.25 ストーリー
ストーリー 虫も殺せぬやさしい君。 君は虫が苦手だ。どんなに小さな虫だって。蚊すらやっつけられない。君の腕に蚊が止まったとしても、君は蚊をやっつけられない。腕を振り回したり、息を吹きかけたりするのが精一杯。それで蚊が逃げなければ、君はただ血を与える。あとで痒くなることがわかっ... 2020.06.05 ストーリー
ストーリー レシピ通り作ってもお取り寄せを探しても足りないもの。 急にあの味が食べたくなる。どうして思い出すのかはわからないけど、懐かしい味。久しぶりに食べたいな。君に教わったレシピ。料理なんてほとんどしなかったけど、それだけは君から教わった。君はなんでも上手に作ってくれた。中でも特別な料理。簡単だから僕... 2020.05.27 ストーリー
ストーリー さみしい夜に思うこと。 夜はさみしいから家に来てよ。君の言葉をどこまで信じればいいのか。夜がさみしいのは僕も同じ。でもきっと理由は違うのだろう。いくらかの光と音があれば、さみしい夜が少しは紛れるのかもしれない。 2020.05.21 ストーリー
ストーリー 男の見せ所!開かないビンのフタの開け方。 ビンのフタが開かない。力づくではどうしようもない。そんなときに使える技。力と技を組み合わせて、男らしさをアピールしたい人必見。 2020.05.16 ストーリー
ストーリー チュッパチャプス味は恋の味。 いろんな色があるチュッパチャプス。それぞれ好みの味があるでしょう。でも僕の好みはたったひとつ。チュッパチャプス味。君からもらうチュッパチャプス味。それはきっと、恋の味。 2020.05.13 ストーリー